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小説『ワインガールズ』発売記念 スペシャル対談!

 2017/03/13     
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松山三四六×山田崇 スペシャル対談

松山三四六 小説処女作「ワインガールズ」
長野県塩尻市を舞台に、三人の女子高生がワイン造りを通して何を学んで行くのか。
実話を基にした熱血感動ストーリー!

「ワインガールズ」発売を記念して掲載するスペシャル対談。
塩尻市役所シティプロモーション係の山田崇氏を迎えて、「ワインガールズ」の生まれた話をお聞きします。

 

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山田氏プロフィール

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山田崇~Yamada Takashi~

塩尻市役所企画政策部企画課シティプロモーション係 係長 /nanoda 代表/内閣府地域活性化伝道師
1975年塩尻市生まれ。千葉大学工学部応用化学科卒業。

「地域の課題を想像で捉えるのではなく、実際に住んでみないと商店街の現状・課題は わからない」と、地元塩尻の”大門商店街”に空き家を借り、可能な限り閉まってしまったシ ャッターを開ける。
そんな空き家/空き店舗を活用した「空き家から始まる商店街の賑わい創出プロジェクトnanoda(なのだ)」を 2012年4月より開始。「公務員が元気なら、地域は絶対元気になる」と、その熱に巻き込まれたメンバーと共に、nanoda を拠点に多様な活動を実施。人と人、人と地域をつなげる。

2014年1月「地域に飛び出す公務員アウォード2013」大賞を受賞。

TEDトークでの動画「元ナンパ師の市職員が挑戦する、すごく真面目でナンパな「地域活性化」の取組み」が話題に。
http://logmi.jp/23372

空き家プロジェクトnanoda
http://www.shiojiring.jp/空き家プロジェクト-nanoda/

 

 

 

 

三四六と山田氏の出会い

三四六 & 山田 宜しくお願いします。

三四六:あなた誰ですか!?(笑)

 

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山田:あ、塩尻市役所の者です(笑)

三四六:あはは(笑)冗談だから!シティ……なんだっけ?

山田:塩尻市役所のシティプロモーション係で係長をしています山田崇です。

三四六:普段はどんな仕事をしているの?

山田:聞き慣れない部署かと思いますが、端的に言うと市役所の企画部門で、我々が伝えたい相手に政策を伝える役割です。
また、20代や30代の若い人に住んでいただきたいという9年間の総合計画があります。
ですからしっかりその人達の声を政策に入れるという住民とのコンタクトポイント、最前線を行く部署になります。
単にPRするだけじゃなくてコミュニケーション戦略というものを作っているので、よりその声を反映させやすい場を設ける事を仕事としてやっています。

三四六:山田さんは塩尻出身なの?

山田:そうです、本家の長男です。父親はレタス農家をやっています。

三四六:なるほどね。根っからの塩尻男子なんだね。
山田さんと初めて会ったのはやまびこドームだっけ?

山田:そうでしたね。三四六さんが穂高岳を題材にした映画の脚本を書いているとお聞きして、ライブの休憩中にご挨拶に行ったんです。穂高岳って言うのはこの中信地区で塩尻からしか綺麗に見えないんですよ。
脚本を読んでぜひこの塩尻をモデルにやってほしいとお願いに行きました。

三四六:俺ね、山田さんが名刺をくれて「市役所の人間か」なんて思ったんだ。
今日は映画プロデューサーが来るって聞いてたのに何で市役所の人間なんだろう? って。
そこで山田さんから「三四六さんは塩尻市のことをどう思いますか?」って聞かれて。俺の意見で「同じ沿線でも諏訪って言えば諏訪湖があるし、松本って言えば有名だからすぐわかる。なのに塩尻って言われてもどこ? って都会の人たちは認識してるよ。」って言ったの。
そうしたら「まさにそうなんです! 我々はなんとかしたいと考えているんです! だからこそ塩尻のために動いてくれるのであれば我々は市を挙げて協力しますよ!」って熱く語られたので、僕はこの人だったら一緒に仕事がしたいなと思ったんだ。
ただ、その時の話だと映画は俺があらすじを書いて映画プロデューサーさんにそれを映画化してもらう話になっていて、映画にするにはお金が掛かる……どうする? って時にこのワインガールズの話が出たんだよね。

山田:あの時本当にお世話になったのが森川守さん(現在、塩尻商工会議所 地域開発委員長)ですね。
私が平成24年4月から3年間、塩尻市役所から塩尻商工会議所へ出向していた時にお世話になった方で、
その森川さんからシティプロモーション係なんだから来なよって誘っていただいたんです。だから僕は全てのきっかけをつくってくださった森川さんに感謝しています。

ワインガールズの誕生秘話

三四六:山田さんから「塩尻が勝負できるネタないですかね?」って聞かれた時にパッと浮かんだのが、塩尻志学館高校。
ワインの醸造免許を持っていて、ワインを高校生が造って販売している、塩尻志学館高校の事だ!ってすぐに思った。
だけど、塩尻の人たちはあまりにも当たり前過ぎてその感覚がない。誰に話したって「高校生がワインを造って良い訳がない!」って言われる。飲めないのに販売もしてコンテストに出して賞を取った?! 誰も信じてくれないですよ。
なのに山田さんたら「……そんなもんですかねぇ」なんて(笑)

山田:すいません(笑)

三四六:それを、スイングガールズみたいにワインガールズってタイトルで本にしたら、あっという間に映画化しちゃうんじゃないの? って。
僕は夢物語の様に言ったら「ちょっと三四六さんそれ書いてくれませんか? 三四六さんに書いて頂けるならお手伝いします!」って言われたんだよね。

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山田:そうですね。無茶振りでした(笑)

三四六:それでも俺が出した条件3つきちんと実現してくれたよね。
1つ目は学校(塩尻志学館高校)にいつでも出入りできること。2つ目は高校の同窓会にご説明をして承諾を得ること。3つ目は議会に理解してもらうこと。
この3つの条件は可能なのか?って言ってみたのよ。
そしたらさ、すぐその場で当時の塩尻志学館高校の校長先生に電話してくれて、とんとん拍子に話が進んだ。
次の日には市内の小学校中学校の校長先生の集まる会に行って、校長先生方に話をさせていただいたり、県議会議員にも会う機会をもらったんですよね。

山田:緊張しました(笑)

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三四六:そうしていると議員の方が「なるほど!分かりました。次の議会で代表質問がありますのでこの話します」とか言ってくれて。

山田:驚きましたね(笑)まさかこんなにとんとん拍子に話が進むとは!

三四六:普通こういう類の話はさ、市からオファーが来て動くものなのに、皆の『街をなんとかしたい』って想いが熱を呼んで形になったんだろうね。

塩尻志学館高校との繋がり

山田:志学館高校で取材もさせていただきましたね。

三四六:戦前は東筑摩郡南部乙種農学校として開校し、後に桔梗ヶ原高校って校名を変えるんだけど、
その後、塩尻高校の校名を経て、平成12年に、長野県初の総合学科が設置されて「塩尻志学館高校」って校名になったんです。
当時桔梗ヶ原って名前を残したかったOBの方がいっぱい居たんだよね。
僕はそれを知らずに、本の中では架空の高校名にしたいので、桔梗ヶ原学園って名前可愛くないですか? と提案をしたの。
すると校長先生方から「桔梗ヶ原って名前を学校に復活させてくれた! 絶対にOB会が喜ぶ!」って言われて。
よく考えてみると、国がワイナリーとして認めてるなんて世界的にもほぼ稀で、ワインを売っていい、醸造していい学校だもんね。ワインを醸造している農業科の学校は日本にも数校ありますけど、生徒達にビン詰めからラベル貼りから販売までをさせる高校はおそらく世界中で塩尻志学館高校だけじゃないかなって思う。
だからこれがもしもフランスやドイツやアメリカのワイン圏の国が知ったら、信じられない! てなるかもね。

山田:そうですね。
この本には校長先生として米原信一郎って方が出てくるんですけど、僕あの方大好きなんですよ!

三四六:そうそう!俺も!(笑)

山田:モデルとなった校長先生が自ら学校の畑を案内してくださって、授業中なのにインタビューに生徒2人を呼んでくれたり、三四六さんが醸造見たいってお願いしたら授業1日早めてくれたりしましたよね!

三四六:白ワインの授業だったかな。

山田:この本ではメタカリ(メタ重亜硫酸カリウム)を入れるシーンとかで使われてますけど。

三四六:そうそう!

山田:この本は実話とフィクションが入り混じっていて、僕は取材に同行させてもらっているから登場人物の顔が浮かんできます(笑)

三四六:そうかもしれない!

山田:西森とか米原とか……

三四六:出てくるよねあの子たちは! だから志学館高校の学生たちが読むと「先生登場するじゃん!」とか盛り上がる。

山田:そうですね。取材を通じて出会った生徒、先生、OBの方達、校長先生、全員の愛を感じました。
 

戦争とワイン

三四六:原稿を書き続けている時に、ピース又吉さんの「火花」のプロデューサーだった森山さんって方にお会いしたんです。
森山さんに「本書いてるなら読ませてくださいよ!」って。「いや、まだ原稿半分しか書いてないんですよ」って言ったらパラパラって読んで「……面白い」って言ってくださった。
小説は初めて書くもんだから、まだまだ拙い文章なわけですよ。でも森山さんは「初めてとは思えない。初めてでここまで書けるなら才能あるよ!」って言われてね。自信になったなぁ!

山田:へぇ~!

三四六:「背景に戦争をもっと入れる」「子供達にとっては関係のないように見える戦争をもっと勉強すること。もっとフィーチャーしてみたら?」
ってアドバイスしていただきました。
ただ俺やっぱり知識がないからさ、戦争とワインを勉強してね。
そしたら面白い位に自分の中に知識として入って行くんだよね。
森山さんには助けられましたね。

山田:三四六さんの中ではそんなに大きな事を書こうとは、考えてなかったんですね。

三四六:そうだね。単に女子高校生がキャピキャピしながらワインを造って青春を楽しむ本にする気だったわけ。
女子高校生がワインを造ってる!凄い!チャンチャン!! くらいで誰かが騒いでくれると思ってたわけよ。

山田:人や歴史と触れ合う中で変化していったと。

三四六:戦争の歴史を勉強していく中で分かったんだけど、塩尻だけじゃなくて諏訪市・岡谷市もこの桔梗ヶ原を開拓する上で凄く重要な役割を果たしている。
そもそも「五一ワイン」で有名な林五一さんは、岡谷市の絹問屋の三男坊。その当時、諏訪や岡谷で絹関係の仕事をしている家庭の三男坊・四男坊っていうのは金はあるけど職にあぶれていたんです。どうせ継げないし。
だったら桑畑をやろうとかフルーツをやろうとか土地を探し求めたんだよね。それで塩嶺峠を渡って塩尻にたどり着いたという歴史があった。

「ワインガールズ」は最初はモデルも決まっていて、生活風景も塩尻を基にして……なんて考えていたんだけど。
だんだん戦争だの歴史背景だのどんどん話が膨らんでいって……。結局半分くらいがフィクションになりました。

ストーリー

山田:実は僕まだ全部読んでないんですけど、簡単にまとめるとどんな内容なんですか?

三四六:この本の主人公は3人の女の子で、3人ともバラバラな悩みを抱えて高校1年生をスタートさせました。
中には自分の高校にワイン醸造科があることさえ知らない子もいました。
その3人があるアクシデントを乗り越えてワイン醸造科に辿り着きます。

色々な事を乗り越えていくうちに、この3人にはある共通点があることに気が付くんです。
それは彼女たちの3世代4世代前に遡った因縁なんです。
この因縁がパズルのように組み合わさって「私達は出会うべくして出会ったんだね」と。

その背景に居るのが桔梗ヶ原を開拓した人々であり、戦争で涙をのんでワインまで辿りつけなかった醸造家たちであり、それを先祖に持つ子孫だった。
その事をある時を境に知り、「おじいちゃんたちのリベンジをする」と言ってワイン造りに没頭するんです。
ところが自然であり地球環境であり、そして大人たちのしがらみが壁となってしまう。
その壁を3人で突破しながら卒業を迎えていくストーリーです。

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さぁ、その時に樽詰めをしたワインは果たしてどうなるのか!
というのも、高校生まではワインを樽詰めして一度も味見が出来ないまま卒業するんです。
ワインというのは樽1年ビン1年最低でも2年かからないと味見ができない。
戦争も知らない、ワインの味も分からない彼女たちがその因縁に巻き込まれていくわけですから。成長しながらワインの様に成熟していくんです。

そして最後に驚きのラストシーンが待っているわけです!!

山田:くわー! 気になりますね!! まだ聞かないでおけば良かった!!

ワインガールズ

山田:モデルになっている子達は北澤育実さんと北沢美佳さん。もう1人は生徒さんですよね?

三四六:そう!北澤育実ちゃんは主要メンバーだよ。

山田:確か東京農業大学短期大学部から山梨県立農業大学に進学しましたよ。
彼女は20歳から飲んだワインの感想をノートに書いているんですよ。
今五一ワインに勤めているんですけど。それを五一ワインの社長さんが驚いてました。

三四六:本の中でも書いてるんだけど、彼女は優秀だったから農業クラブの弁論大会で学校の代表に選ばれてたの。
ただ卒業研修で行くフランスと弁論大会の日が被ってしまった時に、学校から弁論大会に出なさいって言われて。
彼女は「やだー!!」って駄々をこねて叫んだ時に鼻血を出したんですよ。
あまりにも鼻血出して倒れて暴れるから困った先生立が「特別に次の年の研修に連れて行く」って提案してくれたんだって(笑)

山田:伝説の鼻血事件ですね(笑)それだけワインを愛していたのかもしれないですね。

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ワインガールズに込められた想い

三四六: この本から皆さんに吸収していただきたいのが『無駄なものは1つもない』って事かな。無駄と思えば無駄になるだけ。 彼女たちの中にはワイン醸造家にならない子達もワインを学ぶ。「こんな事は意味があるの?」って思うけど、その全てが骨となり血となり身となる。楽しい事ばかりが人生じゃないぞって気づかせたかった。

山田:戦前に、開墾してぶどうを造り、ワイン醸造するなんて、それは当時では相当なイノベーションですよね!

三四六:その通り! この本なんてイノベーションだらけですよ!
この本を読んだ塩尻の方たちは、ものすごい誇りを持ってくれるんじゃないかなと思います。

山田:これを読んだ人が、塩尻にとってのワインは、自分たちの地域にとっての何だろう?と感じて、それを自分の住む町に活かしてほしいですね。

三四六:反響が楽しみだね。

山田:そうですね。これからもお手伝いさせていただきます。

三四六:宜しくね!

 

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